ボトックス外来について
当院では脳卒中や脊髄損傷の後遺症で手足の突っ張りや手が開かないなど(痙縮)の症状で日常生活に不自由を感じている方を対象に、ボトックスによる痙縮治療を行っております。
ボトックス外来: 毎週木曜日 13:00~14:00(完全予約制)
病状についてのご相談、治療を希望される方は、当院外来看護師に気軽にご相談ください。
痙縮(手足の筋肉のつっぱり)とは
脳卒中でよくみられる運動(機能)障害の一つに痙縮という症状があります。痙縮とは筋肉が緊張しすぎて、手足が動きにくかったり、勝手に動いてしまう状態のことです。痙縮では、手指が握ったままとなり開こうとしても開きにくい、肘が曲がる、足先が足の裏側のほうに曲がってしまうなどの症状がみられます。痙縮による姿勢異常が長く続くと、筋肉が固まって関節の運動が制限され(これを拘縮といいます)、日常生活に支障が生じてしまいます。また、痙縮がリハビリテーションの障害となることもあります。
ボトックスによる痙縮治療の効果
ボトックスによる痙縮治療によって次のような効果が期待できます。
治療のすすめかた
ボトックスによる痙縮治療の効果は、注射後2~3日目から徐々にあらわれ、通常3~4ヶ月間持続します。 その後、数週間で効果は徐々に消えてしまうので、治療を続ける場合には、年に数回、注射を受けることになります。 ただし、効果の持続期間には個人差があるので、医師と症状を相談しながら、治療計画を立てていきます。
注射の部位について
痙縮のみられる筋肉に注射します。
注射部位は患者さんによって異なりますが、一度に数ヵ所、注射する場合もあります。