言語聴覚士 ST(Speech-Language-Hearing Therapist)
言語療法では、言葉を理解できない・話す事ができなくなる失語症、発語器官の麻痺などで、声や発音の異常が出る構音障害、注意や記憶などの認知機能が低下する高次脳機能障害といったコミュニケーション障害を扱います。
また、食べ物が上手く飲み込めなくなる嚥下障害についても対象となります。
当院では言語療法のために専門の部屋が、4つ設けられています。
失語症の訓練
絵や文字のカード、プリントなどを使い、言葉の理解力を高めます。日常生活に必要な物品の名前、会話の中で使う言葉などがスムーズに出るよう訓練を行います。文字を読んだり、書く訓練も行います。
呼称訓練
書字訓練
会話
構音障害の訓練
呼吸や発音、舌などの発語器官運動を強化します。苦手な発音を中心に単語や文章の発話訓練を行います。
発声・発語器官の運動
発声訓練
高次脳機能障害の訓練
人の行動において基盤となる見当識、注意や記憶、判断能力を高めるための様々な認知訓練を行います。症状の個人差が大きく、訓練プログラムも多種多様です。
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計算
嚥下障害の訓練
実際に食事場面で飲み込みの状態を確認しながら、食べたり飲んだりする訓練を行います。必要に応じて嚥下造影検査(VF:Video Fluorography)も実施します。口から食べられない患者さんでも、口や喉の諸器官を動かしたり、刺激を与えるなどの訓練を行い、少しでも食べる楽しみを得られるようにしていきます。歯科的な問題がある患者様については、歯科医へ相談し、また、食事の形態については、管理栄養士と相談しながら進めていきます。
嚥下造影検査