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脊椎について

脊椎

脊椎は頭蓋骨の真下から尾骨にいたるまでのいわゆる“背骨”の部分で、椎骨とよばれる骨が連なってできています。
脊椎のはたらき 1.脊髄などの大切な神経を保護する
2.上半身を支える
3.上半身を動かす
4.肋骨との組み合わせで内臓を保護する

脊椎

椎骨と椎間板

椎骨は、頭側から頚椎7個、胸椎12個、腰椎5個がありその下に、仙椎、尾骨があります。
椎骨と椎骨の間には椎間板があります。
中心はゼリー状の髄核で、その周辺は線維(線維輪)で層状に覆われています。
脊椎にかかる負担をやわらげるクッションの役割をしています。

椎間板椎間板と椎骨

脊柱管

椎骨を上から見ると、神経が通る孔があいています。
この孔が連なってできた空間を脊柱管(せきちゅうかん)といいます。

脊柱管

神経

脊髄は、体の末端へ伸びる神経の枝を出しながら第1~第2腰椎のあたりまで伸び、
その先は、馬のしっぽのように分岐します。
この部分をその形状から馬尾と言います。
脊髄から枝分かれした直後の神経は神経根と呼ばれ、
椎骨と椎骨の間にできる左右の空間から末端へ伸びていきます。
脳と脊髄は、生命を維持する活動に関わる神経です。
◆脳のはたらき:感覚(知覚)を分析して筋肉を動かす(運動)指示を出す
◆脊髄のはたらき:体の各部からの情報を脳に伝え、
脳からの指示を受けて体の各部に必要な反応をおこさせる
また、脊髄は危険から身を守るための“反射”に関係しています。
例えば熱い物に触った時にさっと手を引っ込める動作が“反射”です。
脊髄が圧迫されたり傷ついたりすると、体の各部で反射の異常が見られる場合があります。

神経

問題を生じた脊椎

脊椎が変性あるいは変形したり、骨折、腫瘍など何らかの問題が生じると、骨や椎間板自体が痛んだりします。
また、脊髄や神経根などの神経を傷つけたり圧迫したりすると、
痛みやしびれ、麻痺、
排泄障害などの症状が出現します。

腰椎の場合は、腰痛が最も多い自覚症状ですが、
約4割は、加齢や過度の運動などにより、
骨や椎間板が変性/変形しているところへ、
さらに負担のかかる姿勢や動作をすることで
生じるとされています。
痛みが強い場合や、痛みの他にしびれや麻痺などの症状がある場合は、専門的な治療の対象となります。

問題を生じた脊椎

保存療法

手術をしない治療法です。頚椎、腰椎など部位によって異なりますが、次のような治療法があります。
◆温熱療法やマッサージなどの理学療法
◆装具療法(コルセット等)
◆牽引療法(脊椎を適切な方向に引っぱる)
◆薬物療法 ・鎮痛剤の内服/外用薬/坐薬など ・神経ブロック療法

保存療法

手術療法

一般的には次のような場合に手術が行われます。
1.神経の圧迫による症状(手足の痛みやしびれ、筋力低下など)がある場合
2.痛みが強く、日常生活に支障がある場合
3.脊椎の変形が著しい場合
4.腫瘍や感染、けがなどで脊椎が破壊された場合

薬物療法などの保存療法で症状の改善がみられない場合に手術を考えます。
また、脊髄症状や馬尾症状(排泄障害など)が急激に悪化した場合等には緊急手術を行う場合もあります。

脊椎の手術

手術の主な目的は、神経の圧迫を取り除く除圧と脊椎の固定(こてい)です。
除圧には、神経を圧迫している部分の骨を取り除く方法や、骨をずらして神経の通る空間を広げる方法などがあります。
腫瘍が圧迫の原因になっている場合は、可能な限りそれを取り除きます。
脊椎手術の主な目的 除圧:神経の圧迫を取りのぞく
固定:不安定な脊椎を安定させる
矯正:脊椎の変形を矯正する

除圧だけでは再発する可能性がある場合や除圧によって脊椎が不安定になる場合は、
除圧後に、患者さん自身の骨盤などから骨をとって移植して、椎骨と椎骨を一塊にする固定術を行います。 移植した骨が一塊になるまで数ヶ月の月日がかかるため、術後の早期離床や早期社会復帰を目的として、金属製のスクリュー(ネジ)やスペーサーと呼ばれる人工物を使用して補強します。 これをインストゥルメンテーションと言います。
脊椎の手術は、神経そのものを直接回復させる手術ではありません。
また、手術にはいくつかの合併症があります。 手術前に、主治医から病状と手術の効果や合併症についての説明をよく聞き、わからないことや不安なことは納得のいくまで相談して手術にのぞむようにしましょう。

インストゥルメンテーション

資料提供:日本ストライカー株式会社

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